富山県には50,612の事業所(全国35位/47都道府県)に548,993人が働いています。主な産業は卸売業・小売業/建設業/宿泊業・飲食サービス業。この構成に合わせて、何ができて・何ができないかを整理しました。
出典:経済センサス‐活動調査(令和3年)。事業所数・従業者数は富山県全体の実数です。
富山県は1事業所あたりの従業者が10.8人で、全国平均の11.8人を下回ります。小規模な現場が中心のため、数百万円の機体を買い切るより、1台からのレンタルや繁忙期だけの短期利用のほうが投資を回収しやすくなります。
自動化を考える出発点は「人が採れるかどうか」です。富山県の実数で見ます。
富山県の高校新卒者の求人倍率は3.04倍で、全国平均の2.89倍と同程度です(全国11位/47)。採用でまかなうか自動化するかを、実際のコストで比べて選べる段階です。県内50,612事業所のうち24.2%を占める卸売業・小売業なら、まず1台をレンタルで入れ、人件費と並べて判断するのが現実的です。
出典:厚生労働省「新規学卒者(高校・中学)の職業紹介状況」付属統計表 第4表-1(令和4年度)。一般の有効求人倍率ではなく高校新卒者の求人倍率です。若手の採用しやすさを示す指標として使っています。
高齢化は「介護の需要が増える」と「現場で働ける人が減る」の両方に効きます。富山県の実数です。
富山県の高齢化率は33.2%で、全国の29.3%を3.9ポイント上回ります(全国19位/47)。うち75歳以上が19.8%、生産年齢人口(15〜64歳)は56.3%の約56万人です。富山県の主要産業に医療・福祉は入っていませんが、需要が増える一方で、その現場で働く人自体が減っていきます。館内の物品搬送や夜間の見守りのように、人でなくてもよい部分を先に外すことが、職員を介助そのものに集中させる現実的な手です。ただし移乗・入浴・排泄の介助は、今のロボットにはできません(下表の×)。ここを誤解したまま導入すると必ず失敗します。
出典:総務省統計局「人口推計」第3表 都道府県、年齢(3区分)、男女別人口(2024年10月1日現在)。全国の高齢化率は29.3%です。
事業所数の多い卸売業・小売業/建設業/宿泊業・飲食サービス業に対応する作業を、能力表から抜き出しました。
12,270 事業所(県内の24.2%)
小売・店舗の導入を見る
5,420 事業所(県内の10.7%)
建設の導入を見る
4,899 事業所(県内の9.7%)
飲食店の導入を見る
この表は富山県の産業構成に合わせた抜粋です。全70件の能力表から、機種・実現度で絞り込めます。
「導入できます」しか言わないサイトが書かない部分です。ここを先に知っておくと、失敗しません。
富山県の15市区町村のうち、事業所数の多い順です。導入台数がまとまりやすいのは、事業所が密集している地域です。
出典:経済センサス‐活動調査(令和3年)。政令指定都市は市全体の数値で、行政区は二重に数えていません。
富山県は15市区町村にわたり、富山市に県全体の39.6%の事業所が集まっています。まず中心部の拠点で導入して運用を固め、効果を確認してから周辺拠点へ広げる進め方が取りやすい分布です。