Cost & Pricing

ロボット導入の
費用相場

「結局いくらか」に実額で答えます。レンタルと購入、見積に含まれるもの/別のもの、両者が入れ替わる線まで。価格は税別・時点を明記し、根拠のない「月◯万円から」は書きません。

機種・プラン別の提示額 諸経費まで内訳で公開 投資してはいけない作業も明示
まず結論

ロボット導入は、いくらかかるのか

四足ロボットと小型ヒューマノイドは、機体のみのレンタルなら1泊2日52,000円〜、購入なら528,000円から始められます(税別・レンタルは2026年6〜7月時点)。機体のみのプランには配送・保険・設置レクチャー(派遣時)で9万円前後が乗り、操作者がいなければオペレーター費も別です。毎日使う業務でないなら、まず1日〜1週間のレンタルで現場適合を確かめてから買うのが失敗しない順序です。

01 / Breakdown

費用の全体像:導入費は7つに分かれる

一つの数字で答えられないのは、7費目に分かれ、レンタルと購入でどこに乗るかが違うからです。

費目レンタルのとき購入のとき
機体費用レンタル料に含む528,000〜9,950,000円
操作・オペレーターオペ同行150,000円〜/デモ貸出400,000円〜(1日)自社で育てるか都度委託
梱包・配送30,000円(機体のみプラン・一律)8,000円/個(四足)/35,000円/個(小型ヒューマノイド)いずれも保険込
保険30,000円(機体のみプラン)自社で付保
設置・レクチャー30,000円/日+往復交通費(派遣時のみ)30,000円/日+往復交通費
周辺機器・オプション基本は含まない58,000〜728,000円
保守・消耗品期間中は貸主側自社。部品供給が終わる機種もある
すべて税別。当社が手配できる供給元の価格表・提示額(販売=2025年10月/2026年4月改定の公開価格表、レンタル=2026年6〜7月時点)にもとづく目安。レンタル料は構成・期間で変わるため下限表記。

見落とされやすいのは配送・保険・設置レクチャーの3点で、これが乗るのは機体のみのプランです。小型ヒューマノイドで派遣を頼む場合は3費目で9万円前後(税別・+往復交通費)、自社で引き取るなら配送と保険の6万円前後。デモ貸出・オペレーター同行プランは、この諸経費が料金に含まれます。また同じ機種でも、機体だけかオペレーター同行かで費用は数倍変わり、差額は機体ではなく人件費です。購入側には育成・保管・充電設備・保守という見えない固定費が毎年乗ります(能力表導入ガイド)。

02 / Rental

レンタル費用の目安(機種・プラン別)

当社が手配できる供給元の提示額(2026年6〜7月時点)です。構成・期間・現場条件で動くため下限として「〜」で示し、実額が無いものは「要見積」と書きます。

機種・プラン料金(税別)二次開発操作
Unitree G1 通常版/1泊2日52,000円〜不可自社
同/延長1日あたり40,000円〜不可自社
同/4泊5日160,000円〜不可自社
同/1か月600,000円〜不可自社
Unitree G1 R&D版/1泊2日100,000円〜自社
同/4泊5日320,000円〜自社
同/7泊8日500,000円〜自社
同/1か月1,200,000円〜自社
Unitree G1 デモ貸出/1日400,000円〜エンジニア同伴・操作込み
Unitree Go2 Pro/1日150,000円〜不可オペ同行・都内諸経費込
Go2 その他エディション・期間要見積エディション次第都度確認
Unitree H1レンタル供給なし
配膳ロボット要見積契約形態は機種・事業者で異なる
税別/2026年6〜7月時点の提示額。機体のみのプランには別途おおむね、梱包配送30,000円・保険30,000円・設置レクチャー30,000円/日(派遣時のみ・往復交通費別)。デモ貸出・オペレーター同行プランは記載の諸経費込み。在庫は非公開・都度確認。

価格を決めるのは操作を誰がやるかSDK・ROS2から制御できるエディションかの2つだけです。通常版とR&D版が1泊2日で52,000円〜と100,000円〜に分かれるのも、自社でソフトを書けるかの差です。期間を延ばすほど1日あたりは下がり、1か月600,000円〜に梱包配送30,000円と保険30,000円を足した660,000円を月20稼働日で割れば1稼働日33,000円

Unitree H1 は2026年7月時点でレンタルできません。当社が手配できる供給元のいずれからも、H1 のレンタル供給がありません(2026年7月時点)。展示・デモが目的ならG1 のデモ貸出を。

03 / Purchase

購入価格(エディション別)

公開されている価格表の額です。エディションで価格が3倍以上違い、「プログラムで動かせるか」も分かれます。

四足ロボット Unitree Go2販売価格(税別)二次開発
Go2 Air528,000円不可
Go2 Pro678,000円不可
Go2 X998,000円
Go2 R&D Basic(Nano)1,150,000円
Go2 R&D Plus(NX)1,595,000円
ほか Go2 R&D Plus Mid-360/XT-162,125,000円/2,375,000円
当社が手配できる供給元の公開価格表(2025年10月6日改定)。税別。
小型ヒューマノイド Unitree G1販売価格(税別)二次開発
G1 Basic(通常版)3,380,000円不可(デモ向き)
G1 R&D Standard5,680,000円
G1 Edu Ultimate系〜9,950,000円
当社が手配できる供給元の公開価格表(2026年4月21日改定)。税別・構成により変動。別途、送料35,000円/個(保険込)。

Air と Pro は二次開発ができません

Go2 の Air と Pro は、プログラムから制御できません。付属アプリでの操作・撮影はできますが、自社でアプリを組む、ROS2から制御する、業務システムと連携させることはできません。将来そこへ進むなら X 以上が必要です。逆に展示や社内理解づくりが目的なら Pro で足り、X との差額320,000円(R&D Plus との差なら917,000円)は現場整備に回したほうが効きます(選び方Go2)。

周辺機器も先に見ます。Go2 のオプションは 4D LiDAR L1(20m)58,000円、L2 82,000円、自動充電ステーション158,000円、D1 アームキット728,000円、予備電池98,000〜125,000円(税別)。充電ステーションの有無で無人の連続運用ができるかが決まります。また本体より先に消耗品の供給が終わる機種もあり、当社が扱うドローンの一部では予備電池の単品供給が終了しています。

04 / Break-even

レンタルと購入が入れ替わる線

「◯日で逆転」と断定する記事は信用しないでください。自社の数字で出せる式を置きます。

  1. レンタル総額 = プラン単価 × 利用回数(または月数)+ 梱包配送 + 保険 + 設置レクチャー(機体のみプランの場合)
  2. 購入総額(初年度) = 本体価格 + オプション + 送料(四足8,000円/小型ヒューマノイド35,000円・いずれも保険込)+ 操作者の育成・保守の見込み
  3. 1日あたり実効単価 = 1回あたり総額(プラン単価 + その回の諸経費)÷ その回の稼働日数
  4. 分岐日数 N = 購入総額 ÷ 1日あたり実効単価

実効単価は自社の稼働日数で割り直す

1泊2日52,000円〜に梱包配送30,000円と保険30,000円を足すと1回112,000円。初日は設営・2日目が本番なら実効単価は1稼働日112,000円。1か月600,000円〜に同じ諸経費を足した660,000円を月20稼働日で割れば1稼働日33,000円。比べるのはカタログ単価ではなく、割り直した単価です。

N を出してみる(小型ヒューマノイド通常版)

購入総額を本体3,380,000円+送料35,000円=3,415,000円とし(保守・育成は要見積のため別枠)、1泊2日プランの実効単価112,000円で割るとN ≒ 30稼働日30稼働日を超えて使うなら購入が有利という目安です。保管・充電設備・育成・保守を足せば、この線はさらに後ろへ動きます。

たとえば月2日だけ使い、1泊2日プランを年24回利用する場合、機体費だけで年1,248,000円〜(税別)、毎回の配送と保険を足すと年2,688,000円。稼働は年24日で N の30日に届かず、レンタルのほうが安く収まります。通年で手元に置く場合は1か月プランで年7,200,000円〜、通常版の購入は3,380,000円。「毎月必ず使う」なら購入、「年に数回」ならレンタルです。

購入側には保管・充電設備・育成・保守・陳腐化が、レンタル側には使いたい日に借りられない可能性が乗ります。比較は必ず「誰が動かすか」とセットで。

05 / Quotation

見積書の見方:含まれるもの・別のもの

含まれる範囲が違えば比較できません。土俵を揃える項目です。

別に請求されやすいもの

  • 往復の梱包・配送(片道だけの見積がある。返送の梱包の担当も要確認)
  • 保険(対象範囲と免責額。自己負担額が書かれていない見積は危険)
  • 設置・レクチャーの出張費(1日30,000円に往復交通費は含まれず、遠方は宿泊費も)
  • オペレーターの人件費周辺機器(LiDAR・アーム・充電設備)/通信回線消費税延長時の単価

受け取ったら確認する6つ

  1. 税別か税込か。補助金では消費税は補助対象外になる
  2. 配送は往復か片道か。返送の梱包は誰の担当か
  3. 保険の対象範囲と免責額はいくらか。屋外走行中の破損は対象か
  4. 操作は誰がやるか。自社担当者の前提なら、その教育費はどこに入っているか
  5. SDK・ROS2 からの制御が必要な用途か。必要なら、そのエディションで可能か
  6. 期間を延長した場合・現場が増えた場合の単価

「一式 ◯◯円」の見積は比較できません。上の項目に分解して出してもらってください。渋られる場合は、どこかに大きな仮定が入っています。

06 / Cost down

費用を下げる4つの方法

値引き交渉より先に効く順です。

1. まずレンタルで検証してから買う

通路幅・段差・床面・照明・通信が合わないことは、カタログでは分かりません。1日〜1週間のレンタルで実機を入れると、買ってから気づくはずの不一致が先に出ます。諸経費込みでも1回10万円台から、数百万円の判断を検証できます(PoC)。

2. エディションを落とす(開発が要るなら落とせない)

Go2 の R&D Plus と Pro の差は917,000円。書く予定がないなら上位機を買う理由はありません。逆に、あとから開発したくなって買い直すのが最悪のパターンです。「3年以内に自社で制御するか」だけは先に決めてください。

3. 補助金を使う

中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)は補助率1/2以下、上限は従業員5名以下200万円・6〜20名500万円・21名以上1,000万円(賃上げ達成で300万・750万・1,500万円)。対象はカタログ登録製品を販売事業者と共同で導入する場合に限られ、中古品も交付決定前の購入も対象外レンタルは対象外が多く、採択は保証されません(補助金で導入)。

4. 稼働率を上げる

1拠点で月2日しか動かない機体は実効単価が極端に高くなります。点検・棚卸し・イベントのように部門をまたげる用途をまとめ、1台を複数拠点で回すと、同じ支出で稼働日数が数倍になります。

07 / Failure

費用で失敗する5つのパターン

金額より「何に払ったか」で失敗します。能力表で×・△の作業への投資が最多です。

1. 今はできない作業(×)に投資する

当社の能力表(全60件)×(今はできない)としているのは9件。代表例は、侵入者の確保・制圧、介護の移乗・入浴・排泄介助、複雑な調理と接客判断、レジ・会計の代行、汎用の施工自動化、除雪・道路工事、悪天候下の飛行です。予算を増やしても機体を上位にしても解決しません。警備は検知と通報まで、介護は搬送と見守りまでが範囲です。

2. 研究段階の作業(△)に本番予算をつける

△(研究段階)11件。代表例は、多品種の器用な把持、柔軟物・不定形物の掴み分け、小売の品出し・陳列、農業の繊細な収穫・選果、建設の墨出し・資材搬送、飲食の調理補助で、全件は能力表に載せています。展示会で見た動きが自社で再現できると考えて年度予算を組むと、検収で止まります。△には検証予算を。

3. 話題性で機種を選ぶ

国内595件の導入/実証事例を分析したレポート(株式会社Lister、2026年7月)では実運用段階は308件(51.8%)。形態別の実運用比率はヒューマノイド16.7%、四足歩行11.1%にとどまる一方、無人フォークリフト83.3%、外観検査AI79.3%、業務別ではピッキング82.9%(ただし多品種・不定形のピッキングは当社の能力表では△)、搬送73.3%です。定型・反復・閉鎖環境の業務ほど実運用に着地しやすい。人型や四足はPR・技術実証では有効ですが、主戦力の予算なら搬送・検査のほうが回収されます。

4. エディションの選び違い

制御しないのに上位機を買えば差額が無駄、将来開発するのに Air・Pro を買えば買い直しです。機種から入ると起きます。

5. 諸経費を予算に入れない

機体のみのプランでは梱包配送・保険・設置レクチャーで9万円前後(税別・派遣時)が乗り、遠方は交通費と宿泊費が別。自社で引き取るなら配送と保険の6万円前後です。最初から総額で(失敗パターン)。

FAQ

費用について、よくある質問

ロボット導入は最低いくらから試せますか?

機体のみのプランなら1泊2日52,000円〜(税別)。四足ロボットのオペレーター同行は1日150,000円〜(税別・都内諸経費込)が目安です。諸経費が別に乗るのは機体のみのプランで、派遣を頼む場合は梱包配送・保険・設置レクチャーの3費目で9万円前後(+往復交通費)、自社で引き取るなら配送と保険の6万円前後です。

「1日150,000円〜」には何が含まれますか?

機体・オペレーター・都内の諸経費です(Unitree Go2 Pro/2026年6月時点の提示額。台数・時間・現場条件で変わるため「〜」表記です)。遠方の交通費と宿泊費、周辺機器、通信回線、消費税は含まれません。

機体だけ借りれば安く済みますか?

安くはなりますが操作できる人が社内にいないと動かせません。機体レンタルにオペレーターは付きません。担当者がいなければ、エンジニア同伴のデモ貸出(1日400,000円〜・税別)になります。

購入とレンタル、どちらが得ですか?

判断軸は「年に何日使うか」より「毎月、機体を手元に置く必要があるか」です。使う時期が限られるならレンタル、毎日の定常業務なら購入。両方の総額を同じ表に並べて比べます。

見積の金額に消費税は含まれますか?

すべて税別です。供給元の価格表・実見積が税別表示のためで、別途消費税がかかります。なお補助金では消費税(公租公課)は補助対象外です。

Unitree H1 を1日だけ借りられますか?

2026年7月時点で、H1 のレンタル供給がありません。当社が手配できる供給元のいずれからも、H1 をレンタルで出せるという回答が得られていません。展示・デモが目的なら G1 のデモ貸出(1日400,000円〜・税別)を。

配膳ロボットの費用はいくらですか?

要見積です。契約形態は機種・事業者で異なり、店舗の広さ・配置・台数でも変わります。根拠のない「月◯万円から」は掲載しません。費用より先に通路幅・段差の確認が要ります。

補助金を使うと、いくらまで下がりますか?

省力化投資補助金(カタログ注文型)は補助率1/2以下、上限は従業員5名以下200万円、6〜20名500万円、21名以上1,000万円(賃上げ達成で300万・750万・1,500万円)。レンタルは対象外が多く中古も対象外で、採択は保証されません。詳しくは補助金で導入をご覧ください。

出典

  1. フィジャーズ 機種DB(当社が手配できる供給元の公開価格表・提示額。Go2=2025-10-06改定、G1=2026-04-21改定、レンタル=2026年6〜7月時点)/product/
  2. フィジャーズ 能力表(実現度60件)/capability/
  3. 中小企業基盤整備機構「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」shoryokuka.smrj.go.jp/catalog/about/
  4. 株式会社Lister「フィジカルAI導入・実証トレンドレポート2026」(2026年7月)lister.jp/physical-ai/chaos-map/use-case/report/
  5. 関東経済産業局「ロボット導入施策パッケージ 2026年5月時点版」kanto.meti.go.jp/seisaku/iot_robot/robot/data/robot_package.pdf
Concierge

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監修:齊木祐介ASI株式会社 代表取締役

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